皆さんは、町を歩くとき、どこを見て歩いているでしょうか。信号機、店の看板、曲がり角などさまざまなものを見ているでしょう。しかし、自動車や自転車、他の歩行者に気をつけながら、一度じっくりと道を見て下さい。下の写真のようなマンホールの蓋が見えてきませんか。
今、日本国中でマンホールの蓋の絵に人気があるのです。その絵は各地の名物ともいえるものをデザインしているからです。その地域<rt(ちいきの歴史であったり、地域を代表する動植物であったりと、行った先の土地のマンホールを見れば、ここは何で有名なのか、何を売り込もうとしているのかが分かります。
さて、堺のマンホールの蓋は主に下の四種類です。一枚(右上)は堺の鳥である「モズ」と堺の花木である「ハナショウブ」、そして堺の花の「ツツジ」が描かれています。
また、右下のものはわが国で最も古く、現存している旧堺灯台です。
左上のものは、国の史跡の「旧堺灯台」と、中世の自治都市を現実のものにし、黄金の日々を形づくった「南蛮船」です。このマンホールの蓋は、堺の市制百周年を記念してつくられたものです。
最後は左下のものです。これは、堺が政令指定都市に昇格したのを記念してつくられた「南蛮船」の図柄と、その下にはツツジとハナショウブの図柄のマンホールの蓋です。
このように堺市は、旧堺灯台と南蛮貿易が堺を代表するものと考えていることがわかりますね。でも、百舌鳥古墳群が世界文化遺産に登録されましたので、今後、仁徳陵古墳などが図柄になるかもしれません。