110 堺市のマンホール

 皆さんは、町を歩くとき、どこを見て歩いているでしょうか。信号機しんごうき、店の看板かんばんがり角などさまざまなものを見ているでしょう。しかし、自動車や自転車、他の歩行者に気をつけながら、一度じっくりと道を見て下さい。下の写真しゃしんのようなマンホールのふたが見えてきませんか。

 今、日本国中でマンホールの蓋のに人気があるのです。その絵は各地の名物ともいえるものをデザインしているからです。その地域<rt(ちいきの歴史であったり、地域を代表する動植物どうしょくぶつであったりと、行った先の土地のマンホールを見れば、ここは何で有名なのか、何を売り込もうとしているのかが分かります。

 さて、堺のマンホールの蓋は主に下の四種類しゅるいです。一まい(右上)は堺の鳥である「モズ」と堺の花木かぼくである「ハナショウブ」、そして堺の花の「ツツジ」がえがかれています。

 また、右下のものはわが国でもっとも古く、現存している旧堺きゅうさかい灯台とうだいです。

 左上のものは、国の史跡しせきの「旧堺灯台」と、中世の自治じち都市としを現実のものにし、黄金おうごんの日々を形づくった「南蛮なんばんせん」です。このマンホールの蓋は、堺の市制しせい百周年ひゃくしゅうねん記念きねんしてつくられたものです。

 最後は左下のものです。これは、堺が政令せいれい指定してい都市とし昇格しょうかくしたのを記念してつくられた「南蛮船」の図柄ずがらと、その下にはツツジとハナショウブの図柄のマンホールの蓋です。

 このように堺市は、旧堺灯台と南蛮貿易ぼうえきが堺を代表するものと考えていることがわかりますね。でも、百舌鳥もず古墳群こふんぐん世界せかい文化ぶんか遺産いさんとうろくされましたので、今後、仁徳にんとくりょう古墳こふんなどが図柄になるかもしれません。

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