
開口神社(大寺さん)から、大小路筋をこえて北に向かうと、菅原神社に出ます。人々からは「天神さん」とよばれて親しまれていますが、その名前の通り、菅原道真をおまつりしている神社です。
899年に右大臣になった菅原道真は、現在、学問の神様として有名ですが、実権をにぎりたい左大臣の藤原時平たちに九州の太宰府というところに流されます。ところが、今から1000年以上も前に、道真が大宰府で造られた木像が一体、堺の北庄の浜に流れつきました。北庄の氏神さまの常楽寺の僧がこの木像をおまつりし、997年に天神の社をつくられました。これが菅原神社の始まりです。
その後、大坂冬の陣(1614年)で、堺の町を徳川方にうばわれるのをおそれた豊臣方は、堺の町を焼いてしまいました。この菅原神社も焼けてしまいました。しかし、もとのように再建をし、堺の鉄砲を造っておられた榎並屋勘左衛門さんが、延宝5年(1677)に楼門を建てたと伝えられています。この楼門は、山之口筋商店街しょうてんがいの側に残されて大阪府有形文化財に指定されています。

この境内には、牛の石像が2体奉納されていますが、これは、菅原道真が丑年の生まれであり、またなくなられたのが903年の丑年であったことから、全国の道真をおまつりしている天満宮に奉納されており、この神社にもあるのです。私の子どものころには、この牛のせなかにのってよく遊びましたが、今ではそんなことはできそうもありませんね。

また、この神社には、戎神社もおかれており、毎年1月9日~11日には「えべっさん」のおまつりが行われ、多くの商売人たちが「商売繁盛」を願って福ざさを受けとり、店にまつっています。
6月にはホタルもはなされて、楽しませています。

