第4回 新刊算法起を読む:3
今回は5つの問題を解いていきましょう。
では、第4問
直径が19間3尺1寸5分3厘の円の土地の面積です。
今までの図形の面積と同じで、直径の尺以下をを0.65で割りますと、間単位の直径が出ます。
0.3153÷0.65+19=19.48507・・・ ≒19.485
やはり、直径×直径で1辺を直径とする正方形の面積を求めます。
19.485×19.485
=379.665225
≒379.665
これが正方形の面積です。これに円法-.79注4-4を掛けます。この0.79は今までの課題と同じで、正方形から円の面積を求める定数になります。
379.665×0.79=299.93535
≒300
300坪になりました。
やはり田の法3で割って、1反が出ました。
【別解】 直径の長さをx間(けん)とおく
1間:6尺五寸=x間:3尺1寸5分3厘
x=31.53÷65=0.485
(19.485間)2=379.665225
379.665×0.79=299.92745
≒300間2(坪・歩)
300坪=30歩×10=1畝×10=10畝=1反
2間×x間=300坪
x=300坪÷2間=150間
となります。
この解法は、円の土地と、同じ面積の長方形の土地とを交換するときや、円の土地を年貢の関係で面積を変えないまま圃場整備する際に活用できますね。
直径が30間の縦長の半円の面積を求めます。
たて25間、よこ30間の長方形の面積を求めます。
25間×30間=750坪
この750に円法の0,79を掛けると、
750×0.79=592.5
つまり 592坪半となりました。
592.5(坪)÷300(坪)=1.975(反)
図は左の通りです。
現代文の最初の2~3行目を式に表すと
$$30×\frac{10}{15}=20$$
となります。
下の長さを20間と見なした時、たてが25間なので、この長方形の面積は、
25間×20間=500間2=500坪 です。
(5~6行目の「大めに」とは、下の長さを「大き目に」ということでこの場合は30間です。)
上の図の斜線部分と、長方形の上の左右にある白い三角形状の部分とを、同じ面積と見なして、元の図形の面積は500坪となります。坪の単位を反の単位に換算するために「田の法3」で割ると、
500=30×16+20
=1畝×16+20
=1反6畝20歩
となりました。ちょっと大雑把。江戸時代はこのぐらいで納得していたのですね。
では、今回の宿題です。次の小判型の土地の面積を求めてください。
注4-1:長さ・面積・体積・重さの換算
長さ
町:1町=60間(約108m)
間:1間=6尺5寸(約1.8m)後に6尺に
尺:1尺=10寸(約30.3cm)
寸:1寸=10分(約3cm)
分:1分=10厘(約3mm)
厘:1厘=10毛(約0.3mm)
毛:1毛=10糸
面積
町歩:1町歩=10反歩(約99.2アール =9920m2)
反 :1反 =10畝(約992m2) =300坪
畝 :1畝 =30歩=30坪(約99.2m2)
歩 :1間四方=1坪(約3.3m2)
坪 :1間四方=1歩(約3.3m2)
体積
石:1石=10斗(約180ℓ)
斗:1斗=10升(約18ℓ)
升:1升=10合(約180cc)
合:1合=10勺(約18cc)
勺:1勺=10抄(約1.8cc)
重さ
貫 :1貫=1000匁(約3.75kg)
匁 :1匁=10厘(約3.75g)
厘 :1厘=10毛(約0.375g)
毛 :1毛=10糸
注4-2:左右に(おいて)かくれば
その同じ数を左右に置いてかける、つまりその数を二乗すること(正方形の面積を出す場合など)
注4-3:三角の法0.434をかける
1辺の長さが分かっている正三角形の場合、その1辺の長さの正方形の面積を出し、それにこの「0.434」をかければ、正三角形の面積が出る。つまり、正方形の面積から正三角形の面積を出すための「定数」
注4-4:円法0.79をかける
円の直径を1辺とする正方形の面積に、この「0.79」をかければ、円の面積が出る。つまり、正方形の面積から円の面積を出すための「定数」
原書文










