田原 嘉明 5

第5回 新刊算法起を読む:4

今回は、前回の答え合わせと2つの問いです。

解説と解法

  まず、元の図形(土地) に外接する長方形を描きます。縦が30間で横が14間の長方形になりました。下の円の上に接する直線を引きます。横が14間ということは、下の円の直径が14間ということですね。すると、30間から14間を引くと、答えの16間は上にできた新しい長方形の縦の長さになります。そして16間に14間を掛けるので、上にできた長方形の面積がでます。

 ここまでを式に表しますと、
 30-14=16
 16×14=224(間)・・・上の長方形の面積       =224(坪)

 次に14間掛ける14間をしているので、これで下の正方形の面積を出しています。この正方形の面積に円法である0.79を掛けると、中の円の面積が出ます。ここまでを式に表します。
 14×14=196(間
 196×0.79=154.84(間
         =154坪8分4厘・・・円の面積
となりました。

 これに先の上の長方形の面積を加えると、
 224+154.84=378.84(間=坪)
           =378坪8分4厘
 378坪=30坪×12+18坪
 378坪8分4厘=30坪×12+18坪+8分4厘
         =12畝+18坪(歩)+8分4厘
         =1反2畝18歩8分4厘・・・(A)

 上の長方形の内、上の2か所の斜線部分()は、下の正方形と円との上側の隙間()と同じ面積なので、元の土地の面積は(A)となります。

解説と解法

 左の台形の土地を3人の兄弟で分けます。3人の受け取る面積は分かっていますので、それぞれ一人分の受け取る土地の面積の割合を求めます。

  兄:1500÷4000=0.375
 二男:1300÷4000=0.325
 三男:1200÷4000=0.3

 次にそれぞれの底辺部の長さを求めます。底辺部全体の長さは50間なので、

  兄:50×0.375=18.75(間)
 二男:50×0.325=16.25(間)
 三男:50×0.3  =15(間)

横の長さを合わせると、
18.75+16.25+15=50(間)

 次に上底部の長さを求めます。

  兄:30×0.375=11.25(間)
 二男:30×0.325= 9.75(間)
 三男:30×0.3  = 9(間)

 これが、台形の土地を縦長の帯状に3人で分けた形になります(図は前ページ参照)。これが原文の帯割り注5-2です。

 長さが分かっていて面積を求める時は、上下の長さを合わせて縦の長さを掛けて2で割れば出ます。

【別解】

 

兄の面積の割合をxとする。
1:x=4000:1500  
x=1500÷4000
 0.375

 

 

兄の下底の長さをyとする。
1:0.375=50:y
y=50×0.375
 =18.75(間)    

 

 

兄の下底の長さをzとする。
1:0.375=30:z
z=30×0.375
 =11.25(間)

 

  二男、三男も同様に立式をして計算をすると、
 二男:割合は、0.325
    上底は、16.25(間)
    下底は、 9.75(間)

 三男:割合は、0.3
    上底は、15(間)
    下底は、 9(間)
となりました。

 今回の宿題です。相当の難問です。

注5-1:長さ・面積・体積・重さの換算

 長さ 
  
町:1町=60間(約108m)
  間:1間=6尺5寸(約1.8m)後に6尺に
  尺:1尺=10寸(約30.3cm)
  寸:1寸=10分(約3cm)
  分:1分=10厘(約3mm)
  厘:1厘=10毛(約0.3mm)
  毛:1毛=10糸

 面積
  町歩:1町歩=10反歩(約99.2アール =9920m2
  反 :1反 =10畝(約992m2) =300坪
  畝 :1畝 =30歩=30坪(約99.2m2
  歩 :1間四方=1坪(約3.3m2
  坪 :1間四方=1歩(約3.3m2

 体積
  石:1石=10斗(約180ℓ)
  斗:1斗=10升(約18ℓ)
  升:1升=10合(約180cc)
  合:1合=10勺(約18cc)
  勺:1勺=10抄(約1.8cc)

 重さ
  貫 :1貫=1000匁(約3.75kg)
  匁 :1匁=10厘(約3.75g)
  厘 :1厘=10毛(約0.375g)
  毛 :1毛=10糸 

注5-2:帯割り
  図形を、縦に分割すること